コエンザイムQ10の効果
【1】 美肌効果
シミ・シワに効きその予防効果があります。 皮膚は28日周期(ターンオーバー)で、新しい細胞と入れ替わります。 表皮の基底層で新しい細胞が作られ徐々に皮膚の表面に押し上げられて、表面の角質層から垢となって剥がれ落ちていきます。
こうした新陳代謝が繰り返されながら、きれいな肌を保っています。 皮膚の老化には1つには、加齢があります。 年とともに、新陳代謝が鈍くなり、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す機能も衰え、皮膚の再生スピードも衰えてきます。
古い細胞が長く留まり、肌のくすみ、はりや弾力がなくなる、かさかさ肌などの症状が出てきます。 次に、老化の原因となるのが活性酸素です。 活性酸素は、体内の細胞を傷つけてしまいます、皮膚の真皮の部分も酸化させ壊してしまいシミやシワ、たるみ、肌荒れなどの原因となります。
コエンザイムQ10は、エネルギーを作り出し、細胞を活性化させるので、新陳代謝を促進させる働きがあります。 また、抗酸化作用で活性酸素を除去し、細胞を守ります。
美肌のためには、抗酸化作用では、ビタミンE、ビタミンC、シミやそばかすの原因となるメラニンを防ぐには、ビタミンC等もいっしょにとりましょう。
【2】 ダイエット
代謝がアップし脂肪が燃えやすい体になる。 そして脂肪の蓄積も防止!! 食事制限をせず、無理なく健康的にやせて、リバウンドがない脂肪燃焼ダイエットとは、 基礎代謝が高い体質に変えるということ。
基礎代謝が高まると、食べたものが燃焼されやすくなり、脂肪の蓄積を防いでくれます。 基礎代謝を高める体質になるには、食事を十分にとらなければなりません。
エネルギー燃焼を助けるのは、ビタミンB群とマグネシウム、筋肉を維持するアミノ酸、そして、適度な運動の継続です。 (ビタミンB群、豚肉、大豆、うなぎ、たらこ、レバー)
エネルギーは細胞の中のミトコンドリアで作られます。 コエンザイムQ10は、その補酵素としてエネルギーを作る手助けをしています。 このコエンザイムQ10が少なければ、エネルギーの生産効率も悪く、摂取した栄養分の一部しかエネルギーに変換できず残りが脂肪になって体内に蓄積されてしまいます。
ご飯・パン・お菓子――>解糖系(ブドウ糖→ピルビン酸、少量のATP)――>TCA回路(少量のATP)――>電子伝達系(コエンザイムQ10があるほど、ATPが大量に作られる)
大量のATPにより大量のエネルギーができ――>大量の脂肪が燃焼されます。
【3】 冷え性・低血圧の改善
滞りがちの血流量を正常に戻し症状を改善します。 冷え性の原因は、ホルモン分泌の乱れ、栄養不足での代謝の低下、低血圧等が考えられます。 バランスの取れた食生活、適度な塩分、軽い運動で体の代謝をアップさせる。
コエンザイムQ10は、心機能をアップし、血流を正常化します。抹消器官にまで血液が行くようになり、細胞も活性化してエネルギーを作り出すので冷え症や低血圧の体質改善を手助けします。
心拍出量(心臓が1分間に押しだす血液の量)と、総抹消循環抵抗(抹消の血管が血液を心臓に返す力)のバランスを改善します。
【4】 免疫力アップ
免疫力を高め病気になりにくい体にします 免疫細胞は、骨髄、胸腺、リンパ節、血管、腸などの免疫器官で作られます 体中の細胞は約60兆個あり、そのうち2兆個が免疫細胞です。 コエンザイムQ10が不足すると免疫細胞のエネルギー生産も減ってきて、免疫細胞の活性化も鈍ってきます。
免疫細胞の種類
<マクロファージ>(約5%)体内に入ってきた異物、抗体で覆われた病原体などを取り込んで食べる。
<顆粒球>(約60%)病原体を食べる「好中球」、細菌を殺す「好酸球」、損傷や感染から体を守る「好塩基球」の総称で、そのうち好中球が95%をしめます。
<リンパ球>(約35%)
・T細胞 免疫システムを活性化、ウイルスなど異物を退治したり不必要な免疫反応は抑制させる。
・NK細胞 常に体内をパトロールし、がん細胞などの異物を直接退治する
・B細胞 どのような病原体か察知し、T細胞の指令で退治する抗体を作り、病原体を攻撃する
規則正しい生活、バランスのいい食事、適度な運動を心がけましょう。
【5】 がん予防
がんを防いだり、副作用を軽減する効果があります。 ガンには活性酸素が関与していると考えられてます。 不規則な生活やストレスにより活性酸素が増えて、細胞が傷つけられ、正常な細胞ががん細胞に突然変異してしまいます。
コエンザイムQ10は、抗酸化作用によりこの活性酸素を除去し、がんの予防に効果があります。 そして、免疫力を高め、がん細胞の増加を抑えてくれます。また、抗がん剤(特にアドリアマイシン)による副作用の抑制にも効果があることがわかってきたそうです。
免疫細胞の活性化が――>ガン克服の基盤
【6】 自立神経失調症の軽減
全身の細胞を活性化し、つらい症状を改善します。 ホルモンバランスの崩れを調整。 発汗、冷え、頭痛、疲労感などに効果があります。
代謝をよくし、細胞の活性を高めます。
【7】 疲労回復・体力向上
疲労の蓄積を防ぎ疲れを残しません。 細胞の活性化と、全身の血流を改善し、疲労の回復、疲労の蓄積を防ぐ効果があります。 エネルギーの生産効率を高め、エネルギー量を増やし筋肉と心筋機能を向上させます。
また、激しい運動やプレッシャーなどのストレス状態にあると、顆粒球が大量に作られ大量の活性酸素ができてしまいます。 この活性酸素は、細胞を酸化し脳梗塞や心筋梗塞等の原因ともなります。
コエンザイムQ10は、抗酸化作用によりこれらの活性酸素を除去します。
【8】 心機能を強化
心臓のポンプ力を強め、心臓病の予防に効果があります。 動悸、息切れは、心臓のポンプ力が弱っています。 もともとコエンザイムQ10は、「うっ血性心不全」の治療薬でした。
2001年に厚生労働省より健康食品の許可が下りました。 うっ血性心不全――> 高血圧、動脈硬化、糖尿病などの原因で、心臓の筋肉が衰え全身に血液を送り出せなくなってしまう状態。
初期症状は、動悸、息切れ、下肢のむくみ、疲労感、夜間の頻尿等があります。 心臓は、1日10万回も弛緩を繰り返し、全身に血液を送り出しています。
そのため、心臓には大量のエネルギーが必要となります。最も多くのエネルギーを使う心臓に最も多くのコエンザイムQ10が存在しています。
エネルギーが不足すると、うっ血性心不全につながってきます。
【9】 老化防止
動悸、息切れ、物忘れ、関節痛、老眼 などの老化現象に効果があります。 老化は、活性酸素による細胞の酸化が大きな一因となっています。 食事やサプリメントで抗酸化物質を摂ることが大事です。
また、活性酸素を増やさない生活も心がけましょう バランスの取れた食生活、喫煙をしない、ストレスをためないなど・・。ストレスは活性酸素の根源となります。
また、コエンザイムQ10で、エネルギー代謝を高め細胞が活性化することで、抜け毛、白髪などにも効果が期待できます。
【10】 脚のむくみ解消
・下方にたまる静脈血を吸い上げ、むくみをためない
・体内から水分がうまく排出できていない
・静脈血を吸い上げる力が弱く、循環がうまくできていない
・腎臓が、余分な水分を排出する機能が十分に働いていない
このような症状は、血液の循環がよくないことにより出ています。心臓には、最も多くのコエンザイムQ10があります。
心臓の細胞を活性化し、心臓ポンプが強力に働くことで全身の血液の循環がよくなりむくみも改善されてきます。
【11】 歯周病予防
歯茎を強くし、歯肉炎や歯槽膿漏など歯周病予防になります。
【12】 高脂血症治療薬の副作用抑制
高脂血症の治療で使うスタチン系の薬では、コレステロールとともにコエンザイムQ10も減らしてしまう副作用があります。
高脂血症は、血液中の脂質(コレステロール、中性脂肪、りん脂質、遊離脂肪酸など)が異常に多い状態で、自覚症状が、ありません。 放っておくと、動脈硬化、心臓病、脳血管疾患を引き起こします。
治療薬のスタチンを使う場合は、コエンザイムQ10も同時に摂ることがお勧めです。
【13】 パーキンソン病改善
進行を遅らせ、症状の改善に効果があります。 パーキンソン病は 中脳の黒質というところの神経細胞が侵される病気です。
黒質の神経細胞は、ドーパミンという神経伝達物質を脳に送り、運動が滑らかにできるように働いています。この神経伝達細胞の量が変化し伝達がうまくいかない。
脳からの指令が筋肉まで正しく届かない状態となります。
|